Cross Talkクロストーク
CROSS TALK 01
会社初の育休と若手の活躍
SUMMARY

創業75年、現在は社員の3分の1を20代が占める日新工業。若手が牽引している当社は、これまでの歴史で前例のなかった「男性社員の育児休業(以下:育休)取得」という大きな一歩を踏み出しました。会社初の育休を経験した佐藤を中心に、若手社員3名がチームで乗り越えた半年間とこれからについて語ります。

MEMBER
Watanabe. M

株式会社日新工業
代表取締役社長

Kimura.S

2020年入社(取材時7年目)
今年 主任に昇進

Sato.S

2022年入社(取材時5年目)
初の育休取得

Abe.R

2025年入社(取材時2年目)

会社を牽引する

「若手の活躍」
改めて、自己紹介をお願いします。
Watanabe. M

日新工業代表の渡部と申します。祖父の代から続く会社の3代目で、昨年までは古き良きものを大事にしてきましたが、今年から少しずつ自分のカラーを出していこうかなと。若い世代と一緒に新しいものを作っていこうと考えています。

Kimura.S

入社7年目になります木村です。今は現場の施工管理業務全般を担当しています。今年度から主任に昇進したので、これからは現場代理人になるために頑張っていきたいと思います。

Abe.R

入社2年目になります阿部といいます。毎朝やっている朝礼や日誌の作成、工事現場の写真撮影などを担当しています。

Sato.S

入社5年目の佐藤と申します。去年の10月に第一子が生まれて、この両側のお二人を残して育休に入り、今年の4月に復帰しました。

Kimura.S

若手が増えてきたから、それなりに働きやすくなりましたよね。僕が入社した時は若い人がいなかったので。

Watanabe. M

確か、最初は60代の人の下についていたもんね。

Kimura.S

今はだいぶ若い人が増えて、会社内の雰囲気も明るくなった気がします。

Sato.S

確かに、僕が入社した時よりも増えましたね。

Kimura.S

やっぱり同年代の人が同じ職場にいるっていうのは話しやすいし過ごしやすいですね。趣味の話とか、休みの日なにしてた?って話をしたり。

業務にも影響はありますか?
Watanabe. M

最近は若い人に若い先輩をつける育て方をしています。もちろんベテランが技術的なことは教えるんだけど、身近なお世話係というのかな。それは直近の先輩が見るような習慣が、ちょうど君たちの代からできたんだよね。

Abe.R

気楽に話せる関係性なので仕事はしやすいです。木村さんはすごく細かく教えてくれるので、どういう順序でやっていけばきちんとこなせるのか分かりやすくて。

Kimura.S

ありがとうございます(笑)

Sato.S

最近は会社内での若手の発言力も増えてきたような。

Watanabe. M

こちらとしてもそういう環境を作ってるつもりだったから、そう感じていてくれて良かった。人数も増えたし、みんなが日日成長してるおかげだと思うよ。

チームで乗り越えた

「会社初の育休」
この4月まで、佐藤さんは育休を取得していたんですよね
Sato.S

去年の1月か2月くらいに妊娠が分かったんですが、最初は周りにもなかなか伝えられなくて、とにかく現場を早く上がらせてくださいっていうのが続いていました。育休についても、会社では前例がなかったから。

Watanabe. M

実は75年の歴史の中で社員が育休を取得したことがなかったんですよ。

Sato.S

周りに相談できる人もいなかったし、なんとなく「休みますよ」という雰囲気は出しつつも「本当に育休取れるのかな」という不安はありました。

Watanabe. M

佐藤くんが「取れないかも」と思っていたのは後で知って驚いたんだよね。もちろん規程はあるし、こちらとしては取りたいだけ取らせたいなとは思って。

Sato.S

最初は最低1ヶ月取れたらなと思っていました。でも産後の大変さを学ぶうちに、やっぱり1ヶ月じゃどうにもならないなって。

Watanabe. M

じゃあ区切りのいい4月までということで。

Sato.S

結局5ヶ月半、約半年になりましたね。

Kimura.S

(子どもが生まれると)伝えられた時は「おめでとう!」と思いました。

Sato.S

最初、僕が早く上がったりしてたことはどう思ってました?

Kimura.S

最初は事情を知らなかったから「なんかすげえ早く帰るな」と思ってて(笑)「担当の業務は今日終了したのかな?」みたいな不安はあったんだけど、それでも現場自体は回ってたから、「たまたま早く帰っただけか」って感じだったかな。

Sato.S

阿部くんは?

Abe.R

早く仕事から上がることに関しては特に気にしてなかったですね。

Sato.S

「自分に業務が回ってきそうだな…」とかは?

Abe.R

「仕事は増えるだろうな」とは思いましたけど、経験できることも増えると思ったので全然気にはしてなかったです。

Kimura.S

めっちゃポジティブ!

Sato.S

そう思ってくれてるんだったらすごいよかった。逆にこちらも、阿部くんなら大丈夫かなと思ってたよ。

Kimura.S

育休中は残されたメンバーで仕事を割り振って、プラス1になるように頑張ったよね。

Abe.R

頑張りました(笑)

Kimura.S

引き継ぎとか大変なことも多かったけど、育休っていつから休みますと決められるものじゃないし、こうして終わってしまえばもうどうでもいい話というか。

Abe.R

そうですね。

Watanabe. M

今だから話せてるよね。リアルタイムの時はなかなかそういう話もできなかった。

育休を経て、仕事に対する気持ちは変わりましたか?
Sato.S

守るべき対象があることで、仕事へのモチベーションも上がりました。

Watanabe. M

子どもがすごい可愛いの。逆に心配したくらいだよ。4月から復帰できるのかな?って。会社に行きたくなくなるんじゃないかなと。

Sato.S

とにかく本当に育児が大変すぎるので、むしろ仕事してた方が楽だなっていう(笑)

Sato.S

スタンス的にはそうですね。

Watanabe. M

育休中、バリバリ現場で技術力をつけていた社員はもちろん成長しているけど、佐藤くんもまた違った意味で成長してるなと思った。

Kimura.S

育休中にたくさん培ってきてくれたものをどんどん仕事に生かしてもらえたら。

75年で初めての育休を振り返ってどう感じますか?
Watanabe. M

これまで男社会でもありましたし、古い体質といいますかね。育休を取る習慣がなかった。でも人として育休は当たり前じゃないのかって思っていたので、こうやって目の前で求めている社員がいるんだったら当たり前だよね。

Sato.S

育休を取って育児をするって普通のことだと思うんです。でも社会的な雰囲気としては男性の育休ってまだまだ珍しいみたいで。

Kimura.S

佐藤くんが突破口を切り拓いてくれたよね。前例があれば他の人も使いやすいから。僕らだけじゃなくてこれから入ってくる社員の人達もそういうところがいいなと思ってくれればいいな。

Sato.S

そう言ってくれるだけでありがたいです。

Watanabe. M

制度的な問題だけじゃなくて、一人一人の価値観というか考え方がもうちょっと変わっていけばいいんじゃないかなと。

「いいことは分かち合う」

資格取得
そんな大変な時期に、木村さんと佐藤さんは新たに資格を取得したんですよね?
Kimura.S

二人とも管工事施工管理技士の1級を取得しました。佐藤くんは勉強はどうやってた?

Sato.S

二次試験の時には子どもが生まれていたので、寝ている子どもを起こさないように、部屋の隅の方とか台所とかでライトを照らして勉強してました。

Kimura.S

初めて聞いた。それすごい気になってたんだよね。

Sato.S

妻も産後でつらい中頑張ってくれていたし、家族一丸となって頑張ったっていう感じです。

Kimura.S

僕も仕事をしながらだったから結構ハードだった。ネットで勉強できるサイトを隙間時間に利用したり、独学だと範囲が広すぎて大変だったから勉強会に参加したり。

会社として資格取得に向けたサポートはあるんでしょうか
Sato.S

今回の資格に限らず、資格を取得すると若手みんなと社長とでお祝いの食事会に行くんです。受かった人の希望のお店に。

Kimura.S

僕は焼肉に行きたいなと思っていて。ちょっとお高めの(笑)

Watanabe. M

誰か一人がいいことがあったらみんなで分かち合おうって思うんです。阿部くんは来年、再来年に受けることになると思うけど、これでモチベーションが上がってくれていればいいな。

次に取得を目指す資格はありますか?
Kimura.S

消防設備士の甲種1類です。来年あたりに受けたいなと思ってます。

Watanabe. M

しかも一発合格したいんだよね。消防設備士って、私が一発で受からなかった資格なんです。だからそれを成し遂げた社員は寿司(もちろん回っていない)をっていうルールで(笑)

Kimura.S

任せてください(笑)

若手が願う、

これからの日新工業
今後、どんな会社になっていってほしいですか?
Kimura.S

更に若手が活躍できるような環境を、僕が主体となって作っていきたいなと思います。

Abe.R

趣味も仕事も両立して、モチベーションを上げながら働きやすい会社になっていけばいいなと思います。

Kimura.S

ペーパーレスとか電子化とか、若い人ってそういうものを取り入れやすいと思うので、業務の効率化を進めることで趣味とか、それこそ家庭の時間とかを作れたらいいね。

Sato.S

効率化もそうですし、親として子どもの成長を噛みしめたいですね。今回5ヶ月半それが噛みしめられたんですけど、今後は1年間とか育休を取得できるような体制になっていけばいいなと思います。

Watanabe. M

規則がどうだとか、今までがこうだったからとかではなく、これからは自分の考えとして、今の若手を信じて未来に向けてサポートしていきたいです。

まとめ

75年の歴史に刻まれた「会社初の育休取得」。それは大きな一歩でありながらも、これからの未来につながる一つのきっかけに過ぎません。若手を信じて支える社長の思いと、それに応える社員たちの絆が、日新工業の未来をより明るく、自由なものへと塗り替えていきます。